第2部 健康に気をつけていたのに、なぜこんなにしんどい?|50歳、更年期と湿疹をきっかけに身体を見直した5年間

query_builder 2026/08/17
第2部 健康に気をつけていたのに、なぜこんなにしんどい?|50歳、更年期と湿疹をきっかけに身体を見直した5年間

第1部では、20歳の頃に初めて買った化粧品で顔が大きく腫れたことから始まり、美容師としてカラー剤やパーマ液を扱い続けてきたこと、40歳頃から髪のダメージが戻らなくなったこと、そしてハーブケアとの出会いについて書きました。


髪には少しずつ艶が戻り、頭皮も軽く感じるようになり、

「ハーブってすごいな」

と思い始めた頃。

今度は、顔に湿疹が出るようになりました。

最初は、使っている化粧品が合わないだけだと思っていました。

ところが、その湿疹はなかなか終わりませんでした。

そして50歳に近づく頃には、肌だけではなく身体そのものが、今までとは違う状態になっていきました。

健康には気をつけているつもり。

運動もしている。

身体に良いと言われるものも食べている。

それなのに、

「どうして私は、こんなにしんどいんだろう?」

この疑問が、私に自分の身体を一から振り返らせることになりました。


40歳頃から始まった湿疹は、なかなか終わりませんでした

ハーブケアを始めた40歳頃。

髪や頭皮ではとても心地よさを感じていました。

一方で、化粧品もハーブを使ったものに変えた頃から、顔に湿疹が出始めました。

最初は、

「この化粧品が私には合わないのかな?」

と思いました。

ハーブエキスのミストを顔につけると、痒くなることもありました。

ところが不思議なことに、頭皮は何ともありません。

頭皮にハーブを使っても痒くならない。

むしろ、頭皮は軽く、ふんわりして気持ちいい。

なのに顔だけが反応する。

当時は理由がまったく分かりませんでした。

それでも私は、

「ハーブは悪いものではないはず」

と思っていました。

いつかまた使えるようになるのではないか。

そんな気持ちもあり、様子を見ながら使い続けていました。

途中からは、

「もしかしたら、身体の中で何かが変わっているのかな?」

と考えることもありました。

当時の私は「デトックスのようなことなのかな」と思ったこともあります。

ただ、本当のところは分かりませんでした。

分かっていたのは、

湿疹がいつまでも続くこと。

そして何より、

痒い。

これが本当につらかった。

見た目ももちろん気になります。

でも私の場合、いちばんつらかったのは痒みでした。

痒いと集中できないんです。

仕事をしていても気になる。

人と話していても気になる。

夜も気になる。

それが何年も続いていきました。


今振り返ると、身体づくりはもっとずっと前から始まっていました

50歳を過ぎて身体のことを学ぶようになってから、私は自分の過去を振り返るようになりました。

すると、

「身体って、昨日今日でできたものではないんだな」

と思うようになりました。

私の場合、食生活を振り返ると、小学生の頃までさかのぼります。

小学校高学年の頃。

母は夜遅くまで働いていました。

朝ごはんを食べないことも多かったです。

夜も、毎日手作りの食事が並ぶような家庭ではありませんでした。

出来合いのものを食べることも多かったと思います。

当時は、それを特別なことだとも思っていませんでした。

お腹が空けば何かを食べる。

それだけでした。


高校時代は、毎日のようにアルバイト

高校に入ると、私は毎日のようにアルバイトをしていました。

ファーストフード店で働いていたので、残ったものを食べることもありました。

パンもよく食べました。

お菓子も食べました。

「身体のために何を食べよう?」

なんて考えた記憶はほとんどありません。

若かったですし、身体も動いてくれました。

だから、その食生活が自分にどう影響するかなんて考えもしませんでした。


美容師になってからは、食べる時間すら不規則でした

美容師になってからも、生活は不規則でした。

朝から夜遅くまで仕事。

お昼に買ったお弁当を食べる時間がなく、そのまま夜になってしまう。

仕事が終わってから、そのお弁当を食べて帰る。

そんな日もよくありました。

外食を楽しめるほどお金に余裕があったわけでもありません。

スーパーに行って、残っている総菜を買う。

それで済ませることも多かったです。

若い頃は、とにかく生活すること。

仕事を覚えること。

美容師として一人前になること。

そちらが優先でした。

食事にお金や時間をかける余裕なんてありませんでした。

今のように、

「これは身体にどうかな?」

なんて考える余裕もなかったと思います。


今になって初めて分かること

その頃の自分を責めようとは思いません。

その時は、その生活をするしかなかったのです。

でも今になって振り返ると、

身体は毎日の積み重ねでつくられていたんだな

と思います。

後になってPUFA(多価不飽和脂肪酸)を控えるという考え方を知った時、

「私の若い頃の食生活って、揚げ物や加工食品なども含めて、かなりそういう油をとる機会が多かったな」

と思いました。

ただ、だからといって、

「それがすべて湿疹の原因だった」

と断定することはできません。

食生活だけではなく、仕事、睡眠、ストレス、年齢による変化など、いろいろなものが重なっていたと思います。

それでも、自分の身体を考えるうえで、

「何を食べて身体をつくってきたのか」

を振り返ることは、大きなきっかけになりました。



40代になってからは、むしろ健康にかなり気をつけていました

若い頃とは違って、40代になると私はかなり健康を意識するようになりました。

テレビで健康番組を見れば、

「これが身体に良いんだ」

と思って取り入れる。

雑誌で紹介されていれば試す。

良いと聞けば、一生懸命続ける。

健康に無関心だったわけではありません。

むしろ、

かなり真面目に健康に取り組んでいたつもりです。

例えば、

発酵玄米。

納豆。

豆腐。

味噌汁。

亜麻仁油。

甘いものは身体に良くないと思い、糖類もなるべく控えていました。

「健康に良い」

と言われるものを、本当に一生懸命取り入れていました。

運動もしていました。

ウォーキング。

ストレッチ。

スケートもしていました。

だから私は、

「これだけ気をつけているんだから、私は健康なはず」

と思っていたのだと思います。

ところが、身体は思ったようにはなりませんでした。

胃が重い。

食べても消化できていないような感じがする。

身体がだるい。

疲れる。

血圧も低い。

今振り返ると、食べているものが良いか悪いかだけではなく、

自分の身体が、それをきちんと使えていたのか?

ということも考える必要があったのかもしれません。

当時の私は、

「健康に良い食べ物を食べれば健康になる」

くらいに考えていました。

でも身体は、そんなに単純ではありませんでした。



2018年頃から、疲労感がとても強くなりました

50歳が近づいてきた2018年頃。

疲れ方が今までとは変わってきました。

ただの、

「今日は仕事で疲れたな」

という感じではありません。

身体そのものが重い。

朝起きてもスッキリしない。

仕事はできる。

接客もできる。

でも身体の奥には、ずっと疲労が残っている。

そんな感じでした。

この頃、子宮筋腫もありました。

生理周期も乱れてきていました。

出血もあり、貧血気味だったと思います。

血圧は毎日のように、

80/50くらい。

もともと低血圧ではありましたが、それでも身体がしんどいと感じるようになっていました。

胃も重い。

食べてもスッキリしない。

そして、骨密度も低かった。

運動もしていました。

ウォーキングもしていました。

ストレッチもしていました。

スケートまでしていました。

それなのに、

「どうして?」

と思いました。

更年期の時期でもありました。

だから、

「年齢かな」
「更年期だから仕方ないのかな」

と思ったこともあります。

でも私は、どうしても

「年齢だから仕方ない」

で終わりたくありませんでした。

健康のためにいろいろやっているのに、なぜ身体は元気にならないのか。

身体の中では何が起きているのか。


2019年冬、骨折。そして1年後、もう一度手術をしました

2019年の冬。

私は骨折をしました。

そして手術を受けました。

その約1年後。

今度は入っていたボルトを取るために、もう一度手術を受けました。

2年ほどの間に、2度の全身麻酔を経験しました。

更年期。

強い疲労感。

低血圧。

貧血気味。

胃の不調。

そこに、骨折と2度の手術。

私自身の感覚では、この頃を境に顔の湿疹がさらにひどくなったように感じました。

全身麻酔との因果関係を私には判断できません。

ただ、

「私の身体にとって、かなり大きな負担が重なった時期だった」

という感覚は今でも残っています。

肌の状態も悪くなりました。

湿疹が出る。

赤くなる。

腫れる。

痒い。

鏡を見るたび、

「またか……」

と思いました。

でも仕事には行きます。

美容師は接客業です。

自分がしんどくても、お客様には関係ありません。

痒くても。

肌が荒れていても。

疲れていても。

お客様が来られたら、

「こんにちは!」

と笑顔で迎える。

髪をきれいにして、

お話をして、

帰る時には少し元気になってもらう。

それも私の仕事だと思っていました。

今思えば、接客業の魂と気力で乗り切っていた部分も大きかったのだと思います。



あまりにつらくて、私もステロイドを使いました

私は昔から、できるだけステロイドを使いたくないと思っていました。

手荒れをしていても、ステロイドを塗らずに美容師を続けていました。


でも、この頃は湿疹があまりにもひどかった。

とうとう、

「もう無理かもしれない」

と思いました。


そして皮膚科へ行きました。

一つだけではありません。

3か所行きました。

そこで処方されたのは、やはりステロイド剤でした。

そして私も、ついに使いました。

正直に言うと、塗ると一旦きれいになりました。

「あ、治った」

と思いました。

肌の赤みも落ち着いた。

痒みも楽になった。

だから、

「これで終わったのかな」

とも思いました。

ところが季節の変わり目。

また出てきました。

湿疹。

痒み。

赤み。


その時、

「あれ?治ってないじゃん」

と思ったんです。

ステロイドそのものを否定したいわけではありません。

炎症や痒みが強い時に、医療の助けが必要な場合もあると思います。

ただ私自身は、

「一旦症状を抑えるだけではなく、なぜ私は何度も同じ状態を繰り返すのかを知りたい」

と思うようになりました。

私が欲しかったのは、

「今出ている湿疹をどう抑えるか」

だけではなかったんです。

湿疹を繰り返さない身体になりたい。

そう思いました。


「また同じ化粧品を使える肌にしてやる」

皮膚科で、こんなことを言われたことがあります。

「一度かぶれた化粧品は、また使えばかぶれる可能性がありますよ」

普通なら、

「そうなんだ」

と諦めるのかもしれません。

でも私は、それを聞いた時に反対のことを思いました。

「絶対、また使えるようになってやる」

です。

これはもう、反骨心だったと思います(笑)。

20歳の時もそうでした。

初めて買った化粧品で顔が腫れた時、

「化粧品でかぶれたんだから、やめれば治るだろう」

と思っていました。

そして今回も、

「私の肌そのものがずっと弱いままなのではなく、もっと元気な肌になれないの?」

と思ったんです。

もちろん今は、刺激の強いものをわざわざ使おうとは思いません。

でも当時の私は、

「何をつけてもすぐ反応するような身体のままで終わりたくない」

という気持ちがとても強かった。

だから、もう一度自分の身体を見直そうと思いました。


一番つらかったのは、見た目よりも「痒み」でした

私は、自分の見た目をものすごく気にするタイプではないと思います。

もちろん、接客業です。

顔が真っ赤になっていたら気になります。

お客様から、

「どうしたの?」

と聞かれることもあります。

そのたびに説明するのも、だんだん面倒になりました。

でも一番つらかったのは、

痒いこと。

痒いと、本当に集中できません。

話していても痒い。

仕事をしていても痒い。

夜も痒い。

いつもどこかに意識を持っていかれる。

肌が荒れている時って、精神的にもかなり辛いんだなと経験しました。

普通なら、気持ちが落ち込んでしまってもおかしくないと思います。

それでも、

「仕事だから」

と笑っていました。

お客様を元気にすることも美容師の仕事。

そんな気持ちで毎日を乗り切っていたと思います。


今までの方法で変わらないなら、一度全部見直してみよう

そんな時、知り合いの美容師さんから身体についての考え方を教えてもらいました。

そこで知ったのが、


有馬陽子さんの発信でした。

「糖代謝」を上げてエネルギーを増やす。

という考え方。

身体が回復するにも、エネルギーが必要だという考え方。

そして蜂蜜を取り入れるという方法。

それまでの私は、

「糖は控えたほうが身体に良い」

と思っていました。

ですから、

「蜂蜜を食べる?」

最初はかなり意外でした。



さらに崎谷博征先生の発信から、

PUFA(多価不飽和脂肪酸)を控える

という考え方も知りました。

これも最初は半信半疑です。

それまで健康に良いと思っていた亜麻仁油も、私は積極的にとっていました。

納豆も。

豆腐も。

発酵玄米も。

「身体に良い」

と信じていたものばかりです。

それを、

「一度やめてみる?」

と言われても、

「本当に?」

と思いますよね。

私もそうでした。

でも同時に、

「今までの方法で改善していないなら、同じことを続けていても変わらないのでは?」

とも思いました。

薬だけに頼りたくない。

身体そのものが変わるなら、食べるものを変えるのは健康的な方法ではないか。

まずは自分で試してみよう。

そう思いました。

https://www.youtube.com/@VaniChan55


https://www.youtube.com/@DrHiroyukiSakitani



発酵玄米、大豆食品、オイル、小麦……一度大きく変えました

そこから私は、食生活を大きく変えました。

発酵玄米。

大豆食品。

亜麻仁油などのオイル。

小麦。

自分なりにPUFAを多く含むと考えた食品。

それまで日常的に食べていたものを、一度かなり整理しました。

そして、それまで避けていた糖についても考え方を変えました。

蜂蜜。

黒糖。

を取り入れるようになりました。

今までの私とは、ほぼ逆です。

だから最初は、

「これで大丈夫なの?」

という気持ちもありました。

でも私は、

「まず自分の身体で確かめてみよう」

と思いました。

これは今でも大切にしていることです。

誰かが良いと言ったから、そのまま全部信じるのではなく、

自分の身体はどう感じるのか。

そこを見る。

もちろん、これは私自身が選んだ方法です。

同じ食事法がすべての人に合うとは思っていません。

健康状態や持病によっては食事制限が適さないこともあります。

だからこれは、

「湿疹にはこうすればいい」という話ではありません。

私自身が、

「今までのやり方を一度全部見直してみよう」

と決めた時の記録です。




でも、すぐには変わりませんでした

食事を変えたら、

翌日湿疹が消えた。

そんな話ではありません。

全然違います。

秋になれば出る。

春になれば出る。

季節の変わり目には、何度も湿疹を繰り返しました。

そのたびに、

「まだか……」

と思いました。

でも以前とは、少しずつ違っていました。

去年ほどひどくない。

出ても少し軽い。

治まるまでの感じが違う。

ほんの少しずつですが、

「前よりマシかもしれない」

と思うようになりました。


洗いすぎない、つけすぎない

湿疹が出ている間、肌についても私はできるだけシンプルにしました。

クレンジングはしない。

洗顔料も使わない。

化粧もしない。

必要な時はココナッツオイルなど、できるだけシンプルなものでやり過ごしました。

若い頃から化粧ができなかったので、

「また化粧できない」

ということ自体には慣れていたのかもしれません。

でも、

「いつまで続くんだろう」

とは何度も思いました。

それでも私は、

肌が自分で落ち着く力を邪魔しすぎないようにしよう

という気持ちで過ごしていました。


そして5年目。いつもの秋に、湿疹が出なかった

食生活を変えてからも、何度も季節の変わり目を迎えました。

毎年秋になると、

「また来るかな」

と思います。

ところがある年。

秋になっても、

湿疹が出ませんでした。

「あれ?」

と思いました。

たまたまかな。

そう思いました。

そして次の春。

またいつもの季節の変わり目です。

でも、

出ない。

その時初めて、

「もしかして……本当に変わった?」

と思いました。

何年も何年も、

秋。

春。

と繰り返してきた湿疹。

それが出ない。

私にとっては、本当に大きな出来事でした。



「あれ?ハーブミストも大丈夫」

そして、少しずつ試してみました。

以前は顔につけると痒くなることがあった、ハーブのミスト。

恐る恐る顔につけてみました。

……

痒くない。

「あれ?」

もう一度使う。

大丈夫。

以前は、

「ハーブが顔には合わないのかな」

と思っていました。

でも今は、何ともありません。

肌もつるつるしている。

それが嬉しかったです。


紫外線で腕が痒くなることもなくなりました

以前は、紫外線を浴びると腕が痒くなることもありました。

夏になると、

「また痒くなるかな」

と思っていました。

でもそれも、ここ数年は全くありません。

もちろん、これらが食生活の変更だけによるものだと私には断定できません。

年齢、生活、スキンケア、環境など、いろいろなことが変わっています。

ただ私自身としては、

「以前の身体とは何かが違う」

と感じる出来事が少しずつ増えていきました。


シルク化粧品は、私の肌にとても合いました

そして現在。

私はシルクを使った化粧品を使っています。

これが私の肌にはとても合いました。

以前のような痒みもありません。

オーガニック系のリップなども使うことができます。

ただ、今でも化粧品なら何でも使うわけではありません。

香料やアルコールなど、自分が刺激を感じやすいものは避けます。

自分が納得できるものを選びます。

メイクも、するならうっすら程度。

何十年も化粧をする習慣がなかったので、

化粧できるようになったのに、するのを忘れています(笑)。


「もしかして……イヤリングもできる?」

そして、ある日ふと思いました。

「肌がこんなに変わったなら、もしかしてイヤリングも大丈夫?」

若い頃からずっと、アクセサリーをするとトラブルがありました。

20歳の頃にピアスを開けた時には、痒くなって膿が出ました。

30歳頃にはネックレスや時計でも赤くなり、痒みが数日続くようになりました。

イヤリングをしても、昔開けたピアスの穴の跡から膿が出ることがありました。

ですから、

「私にはアクセサリーは無理」

と思っていました。

ところが。

イヤリングをしてみても、

赤くならない。

痒くならない。

膿も出ない。

「え?」

と思いました。

何十年も、

「できない」

と思っていたことです。

20代、30代。

本当なら一番おしゃれを楽しみたかった頃に、

メイクもできない。

ピアスもできない。

ネックレスもできない。

ネイルもできない。

それが50代後半になって、

できる。

この嬉しさは、本当に大きかったです。



もうすぐ60歳。「肌きれいね」と言われるようになりました

最近、

「肌きれいですね」

と言われることが増えました。

もうすぐ60歳。

今になってそんなふうに言ってもらえるなんて。

本当に嬉しいです。

自分では、

一皮どころか、二皮くらいむけたんじゃないかな

なんて思っています(笑)。

もちろん、本当に皮膚が何枚もむけたという意味ではありません。

でも感覚としては、

新しい肌になったような。

今までとは違う肌になったような。

そんな気持ちです。

若い頃は、

「どうして私は化粧できないんだろう」

と思いました。

アクセサリーをしている人を見て、

「いいな」

と思ったこともあります。

でも今になって、

うっすら化粧をして。

イヤリングをして。

リップを塗って。

そんな普通のおしゃれを楽しめる。

それだけで嬉しいんです。


肌をどうにかしたかっただけなのに、身体そのものを見るようになりました

最初は、

湿疹をどうにかしたかった。

ただ、それだけでした。

でも身体を振り返り、

食生活を見直し、

自分の状態を観察するようになると、

私は次第に、

「肌だけの話ではないのかもしれない」

と思うようになりました。

若い頃の食生活。

美容師としての不規則な生活。

毎日触れてきた薬剤。

40代から一生懸命実践してきた健康法。

更年期。

強い疲労。

子宮筋腫。

低血圧。

貧血気味。

2回の手術。

そして長く続いた湿疹。

何か一つだけが原因だったとは、今でも思っていません。

身体って、そんなに単純ではないんだと思います。

でもだからこそ、

身体は全部つながっている。

そう考えるようになりました。

肌だけを見る。

髪だけを見る。

頭皮だけを見る。

ではなく、

その人自身を見る。

この考え方が、自分自身の身体を通して少しずつ育っていきました。


そして私は、お客様の「髪の老化」にも同じ疑問を持つようになりました

自分の身体について考え始めた頃。

サロンのお客様の髪を見ていても、私はある疑問を感じていました。

長年ハーブケアをしている。

ヘアダイもやめて、ヘアマニキュアに変えている。

できるだけ地肌に負担をかけないようにしている。

それなのに60歳前後になると、

トップの髪が少なくなってくる方がいる。

前髪が細くなる方がいる。

艶がなくなってくる方がいる。

私は、

「10年先までボリュームのある髪に」

という思いで美容をしてきました。

だから、

「年だからね」

で終わらせたくありませんでした。

もし髪だけを一生懸命ケアしても変わってくるのなら、

髪の外側だけに答えがあるわけではないのでは?

と思いました。


2020年から、漢方を学び始めました

自分自身の更年期や身体の不調。

そして、お客様の髪の変化。

それらが重なり、

「身体の仕組みを知らないまま、髪だけを見ていても問題は解決しない」

と思うようになりました。

そこで2020年頃から、漢方を学び始めました。

最初は本当に難しかったです。

でも学んでいくと、

同じ白髪。

同じ細毛。

同じ艶の低下。

同じ「髪が老けてきた」という悩みでも、

その人によって身体の背景の見方が違う

ということが分かってきました。

漢方には、

肝・心・脾・肺・腎

という「五臓」の考え方があります。

西洋医学の臓器と全く同じ意味ではなく、身体の働きを大きく捉えていく考え方です。

「この人の今の身体は、どんな状態なんだろう?」

「どうして同じ年齢なのに、髪がこんなに違うんだろう?」

そんなふうに考えるようになりました。

私は今もまだ勉強中です。

分からないこともたくさんあります。

それでも、

髪、頭皮、肌、身体は、全部つながっている。

このことは、以前よりずっと強く感じるようになりました。

そしてこの学びが、次に私の美容師としての仕事そのものを大きく変えていくことになります。


第2部まとめ|肌だけを見ていても分からなかったこと

20歳の頃から続いてきた肌の悩み。

40歳頃から始まった湿疹。

50歳前後に重なった更年期と身体の不調。

健康に気をつけていたのに、身体はどんどんしんどくなっていきました。

それまで私は、

髪が傷めば髪に何かをする。

頭皮なら頭皮をケアする。

肌が荒れれば化粧品を変える。

そんなふうに、身体を部分ごとに見ていました。

でも、自分自身の経験から、

「部分だけを見ていても分からないことがある」

と思うようになりました。

そしてそれは、自分の身体だけではありませんでした。

長く通ってくださっているお客様の髪が、60歳前後になると少しずつ細くなっていく。

前髪が減ってくる。

トップがふんわりしなくなる。

艶がなくなる。

「年齢だから仕方ない」

私はどうしても、そう言いたくありませんでした。

薄くなってから育毛剤を探す。

ウィッグを考える。

白髪が増えてから慌てる。

そうなる前に、できることがあるのではないか。

そして、

髪だけではなく、身体そのものを見る必要があるのではないか。

そう考えるようになった私は、2020年から漢方を学び始めました。

この頃から、私が目指す美容も、

「髪をきれいにする美容」

から、

「髪を老けさせない美容」

へと少しずつ変わっていきます。

第3部では、

長年続けてきたヘアマニキュアから、なぜヘナへ移行したのか。

ヘナを続けたお客様の髪に、どんな変化を感じたのか。

なぜハーブを自分でブレンドするようになったのか。

そして、シルクとの出会い。

現在のツヤカミ神戸の、

「ヘナ × ハーブ × シルク」

という考え方にたどり着くまでを書きたいと思います。

第3部へ続く

「だから私は、髪を老けさせない美容師になりました|ヘナ・ハーブ・シルク、そして今のツヤカミ神戸へ」


※この記事は、私自身の肌・髪・体調・食生活についての体験を記録したものです。食事法やスキンケアによる変化には個人差があり、特定の方法による治療効果を示すものではありません。体調や皮膚症状がある場合は、必要に応じて医療機関など専門家へご相談ください。


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ツヤカミ神戸

住所:兵庫県神戸市中央区加納町4丁目4−11

吉住ビル 201

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