むくみは「水の巡り」から考える ~漢方の視点で学んだこと~ 先日参加した漢方のセミナーで、「むくみ」について学びました。

query_builder 2026/06/07
むくみは「水の巡り」から考える ~漢方の視点で学んだこと~  先日参加した漢方のセミナーで、「むくみ」について学びました。

むくみは「水の巡り」から考える

漢方セミナーで学んだ、脾・肺・腎と水の関係

先日参加した漢方のセミナーで、「むくみ」について学ぶ機会がありました。

むくみは女性のお悩みの中でもとても多く、

  • 夕方になると足が重い

  • 靴下の跡が残る

  • 朝起きると顔がむくむ

  • 雨の日は体が重だるい

そんな経験をされたことがある方も多いのではないでしょうか。

私自身は立ち仕事でもあり、筋肉量の低下で毎日脚が浮腫んでいます。

昔からの悩みです・・


一般的には、

「塩分の摂りすぎ」
「水分の飲みすぎ」

などが原因として挙げられますが、漢方ではもう少し広い視点でむくみを考えます。

今回のセミナーでは、むくみを単なる水分の問題として見るのではなく、

「体の中の水がどう巡っているか」

という視点から学びました。

とても興味深い内容だったので、忘れないうちにアウトプットしておこうと思います


人の体と地球はよく似ているという漢方の考え方

セミナーの中で、先生がとても印象的なお話をされていました。

漢方では、人の体は自然の一部として考えます。

人の体の約60%は水分でできていると言われていますが、地球も約60%が海で覆われています

さらに先生は、

「地球の中にはマグマが巡っていますよね。人間でいうと血液のようなもの。そして地球は大気に包まれています。これは人間でいうエネルギー(気)のような存在なんです。」

と例えてお話しされていました。


また、ゆっくりとした呼吸のリズムと、海の波のリズムには共通点があるとも言われているそうです。

だからこそ、

自然の音を聞いたり、自然の中で過ごしたりすると心が落ち着くのは、私たちの体のリズムと自然のリズムが調和しやすいからなのかもしれません。


年齢とともに水分量は減っていく

体内の水分量は若い頃には約60%ありますが、年齢を重ねると体内の水分量は約50%程度まで減っていくと説明されていました。


そのため、水分が減ることで肌のハリが失われ、シワやたるみが目立ちやすくなったり、体全体の弾力や若々しさが少しずつ失われていくそうです。"(-""-)"


「久しぶりに会ったら、小さくなったねと言われることがありますよね。」

体は水分によって支えられています。だから水分が減ると支えられなくなるそうです。


その大切な水分が減っていくことで、

  • シワが増える

  • ハリが失われる

  • 姿勢が丸くなる

  • 体を支える力が弱くなる

といった変化につながっていくというお話でした。


漢方で考える「むくみ」とは

ただ、水分が多ければ良いというわけではありません。


「体に必要なきれいな水が十分あることが大切なんです。」

と説明されていました。

そして、とても分かりやすい表現として、

「きれいな水ではなく、泥水が体の中に溜まっている状態を、漢方ではむくみとして考えるイメージです。」

とお話しされていました。

つまり、むくみは単純に水分量の問題ではなく、

本来なら巡るべき水が巡らず、不要な水が停滞している状態として捉えるのが漢方の考え方なのだそうです。

この例えを聞いて、「むくみ=水を飲みすぎた結果」という単純なものではなく、「水の質と巡り」が大切なのだということを学びました。




むくみは病気ではなく「サイン」

今回の講義で印象に残ったことの一つが、

むくみは病名ではないということです。

むくみはあくまでも症状。

その背景には、

  • 疲労

  • 睡眠不足

  • ホルモンバランスの変化

  • 冷え

  • 胃腸の弱り

  • 水分代謝の低下

などが隠れていることがあります。

また、

むくみと一緒に

  • 息切れ

  • 呼吸困難

  • 血尿

  • 強い倦怠感

などがある場合は、医療機関での検査が必要なこともあります。

そのため、

「むくんだから水を減らそう」

という単純な話ではなく、

なぜむくんでいるのかを考えることが大切なのだそうです。


漢方では「脾・肺・腎」が水を管理している

漢方では、水の巡りに関係する臓腑として

  • 脾(ひ)

  • 肺(はい)

  • 腎(じん)

が挙げられます。

難しく聞こえますが、

現代医学の臓器そのものというより、

それぞれの働きを表したものと考えると分かりやすいです。



脾は水を作る場所

まず脾。

脾は胃腸の働きと深く関係しています。

食べたものや飲んだものから栄養を取り出し、

体に必要な水分を作る役割があります。

セミナーで先生がおっしゃっていたのは、

「むくみはお腹から始まる」

という言葉。

胃腸が弱ると、

体の中に余分な水分が溜まりやすくなるそうです。



こんな方は脾の働きが弱っているかも

  • 食後に眠くなる

  • 体が重だるい

  • 軟便気味

  • 雨の日に調子が悪い

  • むくみやすい

こうした方は、

まず胃腸を整えることが大切とのことでした。



肺は水を全身へ届ける場所

次に肺です。

肺は呼吸だけでなく、

水を全身へ巡らせる役割があると考えます。

先生は、

「シャワーのような働き」

と表現されていました。

脾で作られた水分を、

肺が全身へ届けるイメージです。



肺が弱ると

  • 風邪をひきやすい

  • 鼻水が出やすい

  • 痰が多い

  • 肌が乾燥する

といった状態が起こりやすくなります。

漢方では、

痰も水の巡りが悪くなった結果として考えるそうです。



腎は不要な水を排泄する場所

最後が腎です。

全身を巡った水のうち、

不要になったものを尿として排泄する働きがあります。

つまり、

体の排水口のような役割です。



腎が弱ると

  • 朝の顔のむくみ

  • 足のむくみ

  • 頻尿

  • 夜間尿

  • 足腰の弱り

などが現れやすくなります。

年齢を重ねると腎の働きは低下しやすいため、

更年期以降にむくみやすくなる方が多いのも納得です。



女性は湿気と冷えの影響を受けやすい

今回のセミナーで、

私自身が特に納得したのがこの部分でした。

女性はもともと冷えやすく、

更年期になるとさらに体を温める力が弱くなります。

漢方ではこれを

「陽が弱くなる」

と表現します。陽とは、体を温め、巡らせ、動かす力。

この力が弱くなると、水も動かなくなります。

その結果、むくみやすくなるのです。



これからの季節は特に注意

梅雨から夏にかけては、

湿度が高くなります。

さらに現代は冷房があります。

外は蒸し暑いのに、

室内は冷えている。

この環境は、

漢方的に見ると水の巡りにとってあまり得意な環境ではありません。


こんな症状が出やすくなります

  • 足が重い

  • 朝顔がむくむ

  • 頭が重い

  • 体がだるい

  • やる気が出ない

私もお客様から「雨の日はしんどい」という話をよく聞きます。

漢方ではこうした状態も、体の中の湿が関係していると考えるそうです。



水巡りのためにできること

ではどうすれば良いのでしょうか。

漢方では、

単純に水を出すのではなく、

「巡らせてから出す」

という考え方を大切にします。



今日からできる養生

  • 胃腸を冷やしすぎない

  • 冷たい飲み物を控えめにする

  • 湯船に浸かる

  • 軽く汗をかく

  • 歩く

  • よく眠る

どれも特別なことではありません。

でもこうした積み重ねが、

水の巡りを助けてくれます。


【余談】



漢方では「肝」と「腎」が筋や骨を支える

先生のお話の中で印象に残ったのが、「肝」と「腎」の働きについてでした。

漢方では、

  • 肝(かん)は「筋(すじ)」を司る

  • 腎(じん)は「骨」を司る

と考えます。

ここでいう筋とは、筋肉だけではなく、腱(けん)や靭帯など体を支える組織も含まれるイメージです。

つまり、筋や骨をしっかり支えるためには、「肝」と「腎」の働きを整えることが大切だという考え方になります。

先生は、この二つを合わせて「肝腎(かんじん)」と捉え、筋骨を丈夫にする土台として考えることが重要だとお話しされていました。

年齢とともに足腰が弱くなったり、体を支える力が低下したりする背景には、この「肝」と「腎」の働きも関係しているという漢方ならではの視点が、とても興味深く感じられました。



つまり、筋や骨を支える「肝腎」を整えることが、身体を支える土台につながるという発想です。

先生がおすすめされていたのが、「続断(ぞくだん)」というお茶


  • 続断

  • 黒豆

  • プーアル茶

をブレンドして煮出し、お茶として飲まれているそうです。

黒い食材は中医学では「腎」を養うものとして考えられることが多く、プーアル茶もそのイメージから組み合わせているとのこと。

もちろん、

「これを飲んだから劇的に早く治るとは分からない。」

ともおっしゃっていました。

それでも、

「せっかく飲むなら、身体にとって少しでも良いものを選びたい。」

そんな先生の考え方が、とても印象に残りました。

西洋医学のように症状だけを見るのではなく、身体全体のバランスを考えるところに、中医学の面白さを感じた余談でした。



まだまだ漢方の勉強は続きます~~~~🌿


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